「知的障害を理解するための基礎講座」を看護師が受講中——レポート①を書いてみた

知的障害を理解するための基礎講座を看護師が受講中——レポート①を書いてみた 准看護師のキャリア
施設からの指示で、「知的障害を理解するための基礎講座」(日本知的障害者福祉協会)を受講することになりました。看護師の私が福祉の基礎講座?と最初は思いましたが、テキストと動画で学んでレポートを書いてみると、これが思いのほか現場とつながっていました。
この記事では、講座の全体像と、レポート①「知的障害・発達障害のとらえ方」を実際に書いてみた経験をまとめます。これから受講する方、レポートの書き方に迷っている方の参考になれば幸いです。

「知的障害を理解するための基礎講座」とは

日本知的障害者福祉協会が毎年開講している通信講座です。受講期間は6ヶ月(6月開講、11月末修了)。学習の流れはこうなっています。

講座の流れ(6ヶ月間)
・テキスト学習+オンデマンド研修動画の視聴(自宅学習)
・レポート①〜③の作成・提出(月1本ペース、各750字以上800字以内)
・確認テストの実施
・修了認定(11月末)

レポートは毎回2つの課題から1つを選ぶ選択式です。テキストの該当する章をよく読み、必要に応じて引用しながら、「である・だ」体で論述するという形式の指定があります。文字数の幅が750〜800字と狭いので、書きたいことを絞り込む作業が意外と大変です。

レポート①は「知的障害・発達障害のとらえ方」を選んだ

第1回のレポート課題は、「障害福祉で求められる職員像」と「知的障害・発達障害のとらえ方」の2択でした。私は後者を選びました。

理由はシンプルで、日々の現場で一番引っかかっているテーマだったからです。施設で利用者さんと関わっていると、「なぜこの行動をするのだろう」と感じる場面が日常的にあります。その「なぜ」に対する理論的な枠組みを、一度きちんと整理しておきたいと思っていました。

オンデマンド動画とテキストの該当章を一通り学習してから書き始めましたが、最初は手が止まりました。テキストの言葉をそのままなぞると、どこかで読んだような一般論にしかならないのです。

書き方のコツ——現場の体験に当てはめてみる

転機になったのは、書き方を変えたことでした。テキストの内容を要約しようとするのをやめて、自分が現場で経験した場面を思い浮かべながら、テキストの枠組みを当てはめてみる方法に切り替えたのです。

私の場合は、生活支援の中での行動理解でした。利用者さんの行動の背景を、テキストにある障害特性のとらえ方で見直してみると、「この行動にはこういう意味があったのか」と腑に落ちる場面がいくつもありました。そうやって現場の体験と理論を行き来しながら書くと、文章が自分の言葉になっていきます。

レポートの中身をここに載せることはしませんが、構成の考え方だけ共有すると、「テキストの学習内容の要点 → 自分の現場体験への当てはめ → そこから考えたこと」という3段構成で書くと、750字でも自分の考えを述べた論述になります。テキストの引用が指定されている点も、この構成なら自然に組み込めます。

医療職が福祉の基礎を学ぶ意味

看護師は、どうしても医療モデルで物事を考えがちです。症状があって、原因があって、治療や処置で対応する。その思考の型は医療の場面では役に立ちますが、福祉の現場で利用者さんの生活を支える場面では、それだけでは足りないと感じることが増えていました。

この講座は支援員向けの基礎講座ですが、だからこそ医療職が受ける意味があると思っています。福祉の側がどういう枠組みで利用者さんをとらえているのかを体系的に知ることは、施設の中で医療と福祉の橋渡しをする看護師にとって、そのまま仕事の土台になるからです。

医療職と福祉職の視点の違いについては、以前に書いた記事があります。今回の講座は、まさにあの記事で感じていた「わかり合えなさ」を埋めるための学びになりそうです。

これからの予定——レポートは残り2本

レポート②は8月提出で、テーマは「強度行動障害の理解と支援」または「知的障害のある人の意思決定」の2択。レポート③は9月で、「虐待防止や権利擁護」または「リスクマネジメント」です。どれも現場に直結するテーマなので、また書き終えたら受講記として続きを書こうと思います。

📝 今日の現場ノート まとめ

・「知的障害を理解するための基礎講座」(日本知的障害者福祉協会)を施設からの指示で受講中。6ヶ月の通信講座
・レポート①は「知的障害・発達障害のとらえ方」を選択。750〜800字・である体・テキスト引用が形式要件
・書き方のコツは、テキストの要約ではなく現場の体験に枠組みを当てはめること。理論が自分の言葉になる
・支援員向けの講座だからこそ、医療と福祉の橋渡しをする看護師が受ける意味がある

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